ドライマウスとは?
ドライマウスとは、口腔乾燥症と言われ、唾液の分泌量の減少や質が変化することにより、口の中が乾く疾患をさします。特に生命に関わる疾患ではないためか、今まであまり話題になりませんでしたが、口腔乾燥を訴える患者数も増加しており、近年ドライアイと同様に日常生活に影響を及ぼす疾患として注目されています。日本国内では推定800万人程度の罹患者が居ると言われています。ひとりで悩んでいませんか?
その辛さは本人しかわかりません。
ドライマウスによく見られる症状
辛い渇きが3ヵ月以上
乾いた食品が噛みにくい
話しにくい
口の中がネバネバする
食べ物がうまく飲み込めない
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食品の味がわからない
のどがヒリヒリ痛む
口臭が気になる
あごの下がよく腫れる
義歯で口の中が傷つきやすい
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左記に当てはまる方は、専門医の元で適切な治療を受ける事をお勧めします。
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病気やストレスなど原因はさまざま
ドライマウスの原因とはどんなものでしょうか?言い換えれば、慢性的な唾液不足。まずは心身のストレスです。唾液腺は自律神経の支配を受けるので、強いストレスで交感神経が優位になると唾液の分泌が低下します。職場でストレスにさらされるキャリア女性に、ドライマウスが多いのもその表れでしょう。薬が原因になることもあり、花粉症の薬や胃腸薬に含まれる抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、抗うつ剤の副作用でも唾液が出にくくなります。また顔には唾液腺の分泌に寄与する筋肉があるので、年齢や柔らかい食べ物による顔の筋力の低下が、唾液の分泌も少なくします。女性ホルモンのエストロゲンの減少が始まる30代後半から口の渇きを意識するようになります。さらに、糖尿病、腎不全、脳血管障害、膠原病のシェーグレン症候群など深刻な病気でドライマウスの症状が出るので、それらの病気が原因かそれ以外の原因かを早めに知ることが大切です。 |
ドライマウス
唾液の分泌低下
糖尿病、腎疾患などの全身疾患
いろいろな薬や治療の副作用
口呼吸や喫煙など
唾液腺の病気。腫瘍、炎症、老化など
中枢や末梢の神経障害
精神的ストレス
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ドライマウスの治療方法は?
薬剤による副作用、生活習慣、病気、年齢によるものなど、ドライマウスの原因は様々な要素が関わっていると考えられています。軽く見られがちなドライマウスですが、患っている方にとっては深刻な症例です。日本での羅患者は推定800万人と言われているのにも関わらず、国内でドライマウスを扱っている歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。
あきデンタルクリニックでは、いち早くドライマウスに着眼し、ドライマウス研究会より認定を受けドライマウス症例の治療を行っています。
ドライマウスは進行するのですか?
原因によって様々です。加齢による機能の減退や、薬剤性で薬剤の量が増えた場合には、口腔乾燥はひどくなる可能性があります。患者様によってその原因は様々ですので、当歯科医院のドライマウス研究会認定医とご相談ください。
ドライマウスが原因で口臭になりますか?
口が乾燥すると虫歯になったり、ばい菌が増え口臭が発生することがあります。その他、胃腸の調子が悪い場合も口臭が発生します。
ドライマウスをそのままにしておくとどうなりますか?
唾液が減少する事により虫歯や歯周病の原因となります。さらに、夜良く眠れなかったり、お話ができない、乾いたものが食べられない、口臭がするというように日常の生活に支障が出てきます。
虫歯を治療したあと、ドライマウスも治療した方がいいのですか?
口が乾いていると虫歯や歯周病が発生しやすくなります。虫歯を治療しても、口が乾いているとまた虫歯が発生しますので、口腔ケアを含めて口の乾燥の治療をすることをお勧めします。
ストレスとドライマウスは関係がありますか?
ストレスが原因で、自律神経の中の交感神経、副交感神経のうち、交感神経という方が緊張します。交感神経は唾液分泌を抑制してしまうことがありますので、ストレスで口が乾くことがあります。
日常生活で気をつける事はなんですか?
- 規則正しい生活と口腔ケアを心がける。
- 安静と十分な睡眠、休息。
- 好き嫌いせずバランスのとれた食事をする。
- 適当な運動、入浴、散歩等をする。
- ストレスをためない。
- 音楽、読書、人と話すなど、気分転換を心がける。
- 薬に頼らない生活を心がける。