デンチャー 入れ歯 義歯 あきデンタルクリニック

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精密義歯

吸着性を追求した精密義歯

口腔内の状態を正確に判断し、診療計画を立案する。そして、収縮性の少ない材料を選び使用する事によりガタつきを少なくする。また、残留モノマーなどアレルギーの原因となる物質を排除し身体に非常に優しい義歯を目指す。あきデンタルクリニックが提供する「精密」義歯です。

義歯の種類

一口に義歯と言っても、床や人工歯の材質の違い、患者様の症例に合わせたアタッチメント類の選択により、様々な義歯が作成可能となります。下記に紹介した物は一部であり、下記以外にも患者様個々の症例に合わせ、色々なアタッチメント、材質を考える必要があります。

コーヌス義歯
コーヌス義歯とは、残存歯に金属冠をかぶせ、その上から筒状に装着するというタイプの義歯です。

ドイツで開発されたこの技法は、義歯と残存歯が「一体化した固定装置」となり、義歯をしっかりと支えることが可能となります。イメージとしては茶筒のフタをイメージしてみると分かりやすいかと思います。
支台歯にかかる負荷は上下の負荷のみで、バネ(クラスプ)のように横からの負荷がかかる事も少なく、残存歯に非常に優しい義歯とも言えます。ものを噛む能力が非常に高く、クラスプを必要としない為、審美性にも優れており、症例に対する応用範囲も広くなります。
ですが、高い精度を要求される義歯の為、技術的に大変難しく、コーヌス義歯を導入している歯科医院は全国でも極少数になります。
コーヌス義歯

メリット
  • 保険の入れ歯よりも自分の歯に近い感覚でものを食べられる。
  • 取り外して洗えるので清潔。
  • クラスプは必要なく、見た目が良い。
  • 土台となる歯が虫歯になりにくい。
デメリット
  • 土台の歯が健康だったとしても削る必要がある。
  • 高度なテクニックを要するため、行っている歯科医院が少ない。
  • 残存歯ゼロの症例では不可能。
リーゲルアタッチメント義歯
リーゲルアタッチメントによる義歯は、支台歯に全く負担がかからず、長年使い続けられる事が特徴です。

バネ(クラスプ)のついた入れ歯の場合、取り外しの際に、支台歯に対して左右にゆさぶる力や引っ張りあげる力が発生します。この力は、抜歯するときにかける力と同じ力であり、その歯にとって非常に好ましくありません。義歯の着脱を何度も繰り返す事により、支台歯は摩耗し、共倒れとなってしまいます。
リーゲルアタッチメントとは、ドイツ語で閂(かんぬき)の意味で、文字通りかんぬき状の形態をしている部品を支台歯につけたものをいいます。義歯を装着した後に、フックを支台歯内へ組み入れ、はずす時はフックを外して持ち上げるという無理のない構造の為、支台歯にかかる負荷はほとんど発生しません。また、義歯が脱落することも、構造上ありえません。

リーゲルアタッチメントの義歯作成には、高レベルの精度と繊細さが要求される為、導入している歯科医院は極少数です。
リーゲルアタッチメント義歯

メリット
  • バネが外観から見えない。
  • 維持力があるためしっかりと噛むことが可能。
  • 設計がコンパクトなため、違和感がなく、しっかり発音ができる。
  • 取り外しが容易で、耐久性が格段に優れている。
デメリット
  • 高度なテクニックを要するため、行っている歯科医院が少ない。
  • 固定する支台の歯が、健全でない方は不可。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャー 気になるバネ部分(クラスプ)を床と一体化させる事により目立たなくさせた義歯です。

大変シンプルな構造であり装着している事が気づかれにくく、審美性に大変富んだ義歯です。また、使用している材料はノンクラスプデンチャー用に開発された材料であり、薄く、軽く、弾力性に富み、残留モノマーが皆無な為アレルギーの心配もなく、着色、匂いが付きにくくなっています。
材料によっては、破損時の修理も可能です。
ノンクラスプデンチャー

メリット
  • 薄く、軽く、弾力があるため、装着感が良い。
  • 入れ歯だと気づかれにくい。
  • 金属未使用により、金属アレルギーの心配がない。
  • 残留モノマーが皆無な為、着色・臭いが付きにくい。
デメリット
  • 症例よっては使用できない場合がある。
  • 通常、硬質レジン歯以外の人工歯の選択ができない。
マグネット義歯
マグネット義歯とはその名の通り、磁石により義歯を固定する方法を用いた義歯です。

支台歯に磁石と相性の良い金属(キーパー)を装着し、入歯側に超小型磁石を取り付け、磁力により装着します。磁力を利用する為、必要以上の負荷がかかっても支台歯に無理な負荷がかからないようになっています。磁力の強弱により、維持力をある程度コントロールする事も可能なので、支台歯の健康状態、症例によって、様々な応用が可能となります。
また、インプラントへの応用においても、植立方向が多少悪くても問題とされないことや、バーアタッチメントのように連結する必要がないため、植立位置に制限がなく、天然歯との併用も容易におこなうことができます。
マグネット義歯

メリット
  • 支台歯に負荷がかかりにくいので、残存歯を維持しやすい。
  • 設計がコンパクトなため、違和感がなく、しっかり発音ができる。
  • 取り外しが容易で、耐久性が格段に優れている。
デメリット
  • 固定する支台の歯が、健全でない方は不可。


各義歯床の特性

金属床
金属床(メタルプレート)
一般的なレジン床に比べると、厚さを約1/3以下に製作可能であり、発音や嚥下などの口腔機能を妨げる事が少なくなります。また、熱伝導性が高いため、食物の味をよく味わえるという利点があります。
熱可塑性レジン床
熱可塑性レジン床
従来のレジン床に比べ、強靱で丈夫な特徴があります。耐熱温度が100度以上、高弾性、高強度。 また、吸水性が低いため、匂いや着色が少なくなります。
レジン床
レジン床
保険給付内義歯として最も多く使用されています。安価で制作できますが、強度は金属床より劣り、異物感も大きいようです。熱伝導性も悪く、食事がおいしくなくなってしまうなどのデメリットがあります。

金属床 熱可塑性レジン床 レジン床
強 度 優れている レジン床より強い 金属床より劣る
厚 さ 薄い レジン床より少し薄い 厚い
違和感 少ない 多い 多い
熱伝導 良い(味覚を損なわない) 悪い 悪い